四国一周サイクリングで食べる四国のグルメ〜徳島編〜
徳島グルメで最初に思い浮かぶのが”徳島ラーメン”。
とんこつベースのスープにストレートの細麺が基本で、薄切りの豚バラ肉と生卵が乗せられている一品。
徳島ラーメンが広がったのは戦後のこと。なんでも、徳島ハム(日本ハムの前身)の工場から大量に安価なとんこつが供給されたからだとか。
生卵を崩す瞬間がたまらない。まろやかだけれども、しっかりとしたコクのラーメンは、サイクリングでたくさんの汗をかいた後に食べたくなる味です!
スープの色によって、大きく白・茶・黄の3種類に分かれています。食べ比べも楽しそうですね。
そして徳島といえば兵庫県との間の鳴門海峡で発生する渦潮が有名です。
目下、両県を繋ぐ大鳴門橋の車道下の空間に、全長およそ1.8キロ、幅4メートルの自転車道の整備が進められており、2028年ころに完成する予定。
足元にぐるぐると回る渦潮を見ながらサイクリングできる日が待ち遠しいです。
開通すれば瀬戸内海沿岸6県、総延長約500キロを自転車で巡る「セトイチ」も実現され、ますますサイクリングの魅力と楽しみが増えますね。
夜の楽しみは海鮮料理。
鳴門のうずしおに鍛えられた魚の身は、引き締まっていて、何を食べても美味しい。
宴会に欠かせないのが”可杯”(べぐはい)。
可杯とは、宴席の座興で使う杯のことで、天狗、ひょっとこ、おかめの3つの面の形をした杯があります。
この3つの面が描かれたコマをを回し、止まった軸の向いている方向に座っている人が、出た絵柄の杯にお酒を注いで飲む遊び。
ちなみに、コマを回すときには次のような歌詞の『ベロベロの神様の歌』を歌います。
♪〜ベロベロの神様は
正直な神様よ
お酒 (おささ) の方へと
おもむきゃれ おもむきゃれ〜♪
どの杯も裏面が凸凹していて、中にお酒を注いだら、一気に飲み干さないと机に置けない形になっています。
気がつけばみんなほろ酔いですね。
鳴門を中心に生産されるサツマイモ「鳴門金時」も徳島名産のひとつ。
海のミネラルをたっぷりと含んだ砂地で育てられたサツマイモは、外皮がとても薄くて食物繊維が特に多く、栗のようにホクホクとして、しっかりとした甘さを含んでいます。
料理にはもちろんですが、スイートポテトなどのお菓子にもぴったり。
鳴門金時のソフトクリームを販売している道の駅もあるので、ぜひサイクリングの立ち寄りスポットに入れてみてください。