一青妙 HITOTO TAE

Essay | エッセイ・ブログ記事

2023.09.15

第35回ツールドのと400〜前日

石川県 自転車・ロードバイク

明日から、いよいよツールドのと400が始まります。

ツールドのと400は、3日間かけて能登半島をぐるっと一周するサイクルイベント。

日本各地で多くのサイクルイベントが開かれていますが、そのほとんどが1Dayイベントで、3日通しで走れるサイクルツーリズム型となると、おそらくこのツールドのと400だけではないのでしょうか。

私が自転車に乗るきっかけになったのは、台湾をぐるっと一周する「環島」でした。
総長約1000キロを8泊9日かけて走りましたが、体がバキバキになり、なんでこんなことやっているんだろう……などと疑問に思った時間もありました。
途中、暑さでバテ気味となり、雨に降られたり、向かい風に悩まされたり、パンクしたり……と色々とありました。
それでも、一緒に走った仲間たちと助け合い、励まし合いながら、美味しいものを食べ、綺麗な景色を眺めて走り続けました。
結局、残ったのは”楽しい”のひと言で、ゴールしたときの達成感は半端なく気持ちのよいものでした。

2日以上のロングライドを仲間たちと楽しむ——ツールドのと400は、そんな台湾での環島体験に似たところがあるからでしょうか。
初めて参加したときからハマってしまったのです。
コース上に「一青」のルーツがある中能登町があることも私にとっては特別なこと。

金沢に到着し、前日受付会場の西武緑地公園に向い、一緒に出走する台湾人サイクリストのゼッケンを受け取とりに。

その後は、北國新聞社にてゲストライダーの唐見実世子さんとの対談を行いました。
テーマは「サイクルツーリズからみたツール・ド・のと400の可能性」。
プロロードレース選手であり、アテネオリンピックにも日本代表として出場された唐見さん。あっという間に1時間が過ぎてしまうほど、楽しいお話しをたくさん伺うことができ、とても幸せな時間でした。
ちなみに、明日の北國新聞にその内容が掲載予定です!

今回は、ツールドのと400の良さを、ひとりでも多くの台湾人に知ってもらいたくて、日本在住の台湾人サイクリストに呼びかけをしたところ、なんと10名も参加することになったのです。
前夜祭として、近江町市場にある「仙桃」にて台湾人サイクリスト歓迎会を開きました。
主催の石川県台湾交流促進協会の方々に加えて、中能登町の宮下町長も特別にお越しくださいました。

色々と食べてお腹いっぱいに!

今回のツールドのと400は、5月に発生した珠洲地震の復旧工事のため、奥能登のルート変更などがありますが、総長400キロ越えになります。

信頼できる大会運営関係者たちと、経験豊富なサポートライダー、医療体制が整っているツールドのと400ですが、残暑も厳しく、体調管理に十分気をつけながら走りたいと思います。

3日間、同じゴールを目指す出走者たちと共にペダルを回しながら、秋の能登路を堪能してきます!

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