一青妙 HITOTO TAE

Essay | エッセイ・ブログ記事

2022.07.03

2022年 再演・舞台《時光の手箱》

舞台 台湾
舞台《時光の手箱》
舞台《時光の手箱》

台湾での3+4の隔離を終え、ついに稽古に合流することになりました。

《時光の手箱:我的阿爸和卡桑》は、拙著​《我の箱子》と《ママ、ごはんまだ?》を原作とした舞台です。

2019年の初演は、台北と高雄で行い、おかげさまで、たくさんの方が見に来てくださいました。

そして、コロナによる2度の再演延期を経て、ついに、 7 月に再演できることになりました。

顔惠民(父)役の蔭山征彥さん 撮影 | 陳又維  
郭錦美(祖母)役の方文琳さん 攝影 | 陳又維

再演にあたり、新たな演出家と2名のキャストをお迎えしています。

演出家の蘇洋徵さんは、一見内気な感じですが、とにかく役者のその場の気持ちを第一に考え、決まった動きをつけず、何度も試すタイプ。

それに、超早口なので、中国語から遠ざかっていた私は、セリフがおぼつかないだけでなく、蘇さんの言うことを理解するので精一杯!
慣れるよう、頑張らなければ・・・。

新たなキャストの1人目は、私の父・顔惠民を演じてくださる<蔭山征彥さん>。
台湾在住歴20年以上で、役者としてだけでなく、監督、脚本など、マルチに活躍していらっしゃいますが、台湾での舞台出演は初めてだとか。
とても流暢な台湾語のセリフに感動しました。

新たなキャストの2人目は、私の祖母を演じてくださる<方文琳さん>。
歌手としてデビューし、その後、役者としても活躍されている美魔女!
日本語のセリフがあるので、緊張しているものの、とても優しい感じで話されていました。

通し稽古中、なぜか余裕の私!?

そして、合流して3回目で、早速の通し稽古!
台湾組(日本組は私だけ・・・)は5月から稽古を初めていたので、すっかり出来上がっているため、私がセリフを飛ばしたり、間違えたりで何度も止めてしまいました。
ごめんんさい。

同じ台本でも、前回とかなり異なった演出の部分も多く、こうも変わるものだと感心してしまいました。

それにしても、台北、台中、台南と一番大きな劇場での再上演が叶うだけでなく、見え方の違う舞台に立つことができ、本当に幸せです。

1930年代に、台湾から日本に渡った台湾人の父。
1970年代に、日本から台湾に嫁いできた日本人の母。
日台の絆を考え、再確認できる作品です。

ひとりでも多くの方に見ていただけますように。
劇場でお会いできるのを、心より楽しみにしています。

稽古場のある華山文創
バスを使いこなして稽古場まで

<時光の手箱>

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時光の手箱 兩廳院OPENTIX

上演言語:中国語、台湾語、日本語(中文字幕あり)

▹上演場所・時間:
臺中|臺中國家歌劇院大劇院
7月22日(金)19:30
7月23日(土)19:30
7月24日(日)14:30

臺北|臺北國家戲劇院
7月29日(金)19:30
7月30日(土)14:30、19:30
7月31日(日)14:30

臺南|臺南文化中心演藝廳
8月5日(金)19:30
8月6日(土)19:30
8月7日(日)14:30

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