2022.03.03
『1930・台湾烏山頭』
お知らせ
台湾
石川県
執筆
台湾の台南にある烏山頭ダムは、金沢出身の土木技師・八田與一が10年の年月をかけて完成しました。
自身の家族を引き連れ、”台湾人も、日本人も平等に”をモットーに働いてきた八田與一は、台湾人から慕われ、その名は台湾の教科書にも記載され、命日の5月8日の墓前祭は、総統も列席するほど重要視されています。
このたび、八田與一と烏山頭ダムに関しての新しい作品『1930・台湾烏山頭 ~水がめぐる平野の物語』の日本語版が北國新聞社から出版されました。
主人公は、八田與一の親戚で、嘉南大圳建設の工程を台湾に渡って描いた金沢出身の画家の伊東哲。
物語には「水の女神」も登場し、これまでとは異なるアプローチで、烏山頭ダムや台湾が描かれているところが興味深い内容となっています。
この本、実は2020年に台湾で出版されていた絵本を日本語版にしたものです。
台湾版では推薦人として帯に名前とコメントを入れてもらいましたが、日本版では推薦の言葉として、エッセイを寄せました。
日本と台湾をつなぐ新しい物語を掘り起こしてくれた作者の謝金魚さんには、感謝の気持ちでいっぱいです。
絵本といっても、歴史的解説や、謝金魚さんの金沢探訪記「伊東哲を探して」、伊東哲哲の兄の孫である伊東平隆さんの寄稿なども収録されていて、読み応えのある一冊です。
ぜひ、手に取ってご覧ください!