一青妙 HITOTO TAE

Essay | エッセイ・ブログ記事

2025.08.18

『We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博』へ

台湾 日本

またまた大阪に行ってきました!
今回は特別に大阪中央公会堂を訪れ、『We TAIWAN 台湾文化 in 大阪・関西万博』の没入型短編映像VR360作品『未来への遺産』」と、国立台湾文学館が企画した【魔幻台湾-台湾文学展】を見てきました。

私が最も興味を引かれたのは——【離れられない人(無法離開的人)】。
これは2022年第79回ヴェネツィア国際映画祭の没入型コンテンツ部門で最優秀体験賞を受賞した陳芯宜監督の作品で、白色テロの政治犯が緑島の新生訓導所で経験した苦難を描いた短編映画です。私の小説『青色之花』で「白色テロ」は重要なテーマであるため、特に共感しました。

また、舞台役者の立場からは、河床劇団の【開房間VR三部曲】も芸術性が高く、惹き込まれました。今回のイベントでは、それぞれの作品から台湾の最先端技術と多様な歴史的背景が融合した「台湾文化」を感じることができました。

ちなみに、【魔幻台湾-台湾文学展】に紅椅頭が展示されていました~!!
紅椅頭を見た瞬間、10年前に台南で始まった「台南紅椅頭観光クラブ」を思い出しました。

当時、ここ大阪中央公会堂で台南の文化を紹介するイベントとして、台南を代表する人物を招き、たくさんの紅椅頭を並べてお客様を迎え入れました。
イベント終了後は、お土産として紅椅頭をお持ち帰りしてもらっていたので、大阪の地下鉄や繁華街に謎の赤い椅子を持って歩く人が出現したと話題になっていたな……。

台南紅椅頭観光クラブのアイディアを打ち出したのが当時の台南観光局長の王時思さんで、彼女は現在文化部政務次長となり、今回の《We Taiwan 在世博看見台湾》を通じて、文化を通じて世界、特に日本人にも台湾を知ってもらい、と日台間の交流と絆を深めることを推進しています。
このような素晴らしい場で、当時一緒に努力した皆さんと再会できて本当に嬉しかったです。

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