一青妙 HITOTO TAE

Essay | エッセイ・ブログ記事

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2025.05.23

走ってきました『GEORIDE HAKUSAN 2025』!

石川県 自転車・ロードバイク 日本 自行車

5月18日は『GEORIDE HAKUSAN 2025』開催日で、ゲストライダーとして参加してきました。
昨年は雨で中止となったので、今年こそはと私のなかでも期待は高まっていました。ところが、週間天気予報ではずっと雨マーク。前日の土曜日には強い雨と強風だったので、万一昨年と同じで中止になったらどうしよう、祟られているかもしれないと心配したのですが、なんと当日の朝は雲間から太陽が覗くような格好のライド日和で、嬉しい予報外れのお天気となりました。
きっと前日に白山比咩神社でお祓いをしたことのご利益に違いありません。

このイベントは、白山市とゆかりのあるサイクリストやイベンターが実行委員会を立ち上げ、企画したものです。白山市に広がる「白山手取川ユネスコ世界ジオパーク」の魅力を、自転車を通してより多くの人たちに体験してもらいたい、という思いが込められたイベントです。

石川県内のサイクリングイベントといえば、長い歴史を持つ『ツール・ド・のと400』がよく知られています。『GEORIDE HAKUSAN 2025』を企画しても参加者のサイクリストが本当に集まるのだろうか——そんな実行委員会の心配もありました。ところが、天気と同じでそれは杞憂に終わりました。スタート会場となった松任総合運動公園には、朝早くから500人ものサイクリストが集まり、熱気にあふれたイベントになりました。私がゲストライダーとして台上で挨拶をすると、ツール・ド・のとで見かけたことのある顔がたくさん!
石川県南でも、サイクリングイベントが開かれることを期待している人が多いことを実感しました。白山比咩神社の宮司さんによる参加者全員の安全祈願も特別に執り行われました。

コースは100キロと50キロのふたつで、私は、白山の田村市長や衆議院議員の佐々木ひろしさん、メインスポンサーの(株)トスマク・アイの藤井雅之社長さん、そして台湾からいらした中華民国自転車協会の張瀚升さんたちと一緒に50キロを走りました。
みなさん普段着ているスーツからスポーツウエアに身を包み、軽快にペダルを回し、なんだかいつもより楽しそうに見えます。

松任海浜公園近くで信号待ちをしている間、「この先はもう海ですよ」と、田村市長が教えてくれました。
「これなんですか?」と、張瀚升さんは黄金色に染まる美しい麦畑に関心を寄せていました。

50キロコースはほぼ平坦なので、周囲の景色などを余裕をもって眺めながら走ることができます。
途中、北陸新幹線白山総合車両所の見学施設『トレインパーク白山』や明治5年に県庁が置かれた跡地に建つ『石川ルーツ交流館』、加賀一ノ宮駅、白山から湧き出る伏流水で作られる”天狗舞”の蔵など、白山市の見所にも立ち寄り、観光気分も満喫できます。

ただ、一日を通して雲のために霊峰・白山が最後まで姿を現してくれなかったのが残念でなりません。
それでも、海岸沿いを走っていたときに受けた波飛沫はいい思い出となり、エイドステーションで白山名物の堅どうふを使ったスイーツや手作りのシフォンケーキに葡萄ジュースなどが振る舞われ、私もほかの参加者のみなさんも大満足です。

ゴール会場では『白山・台湾 いろどり市』が開かれていて、私がゴールしたときは、台湾名物のルーロー飯や台湾カステラのキッチンカー並ぶなか、ちょうどステージに立っていた在日の台湾人歌手、洸美hiromiさんの明るい歌声が聞こえてきました。

大会の特徴のひとつに、充実したレンタサイクルがあります。
ロードバイクだけでなく、E-bikeやクロスバイクも選べるから、スポーツタイプの自転車を持っていない人でも、気軽にチャレンジできます。

実際、50キロのハーフコースには、小学生ぐらいのお子さんと一緒に走っている家族や、レンタサイクルで走っている人も多く、サイクリングイベントデビューとして参加するのに向いているイベントだと思いました。

ぜひ、石川のサイクリングイベントのひとつとして定着してほしい『GEORIDE HAKUSAN 2025』です。

参加者のみなさん、実行委員会のみなさん、サポートライダーのみなさん、スタッフのみなさん、沿道で応援してくださったみなさん、ありがとうございました。

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