一青妙 HITOTO TAE

Essay | エッセイ・ブログ記事

2023.10.21

舞台・亜細亜の骨 『ミラクルライフ歌舞伎町』

舞台 台湾 日本

日台コラボ舞台『ミラクルライフ歌舞伎町』を見てきました。

東京の新宿にある歌舞伎町に行ったことありますか?
おそらく日本を代表する歓楽街として、いの一番に思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
巨大なゴジラのオブジェが飾られたり、高さ225mもある東急歌舞伎町タワーができたりと、近年目まぐるしく変化を遂げている歌舞伎町。
今も昔もエンターテイメントを売る「夢」の街には変わりありません。

でも、今の歌舞伎町があるのは台湾人がいたから……。
戦後の焼け野原から、歌舞伎町を立ち上げたのは台湾人。

あまり知られていない、だけれども絶対に忘れてはならない歴史が舞台化されました。
役者さん、演出、脚本全てが最高!
セットは最小限(ほとんど素舞台)だけれども、映像と音響と照明に役者の技が融合し、過去から現在、未来を自由に行きする演出の素晴らしさを堪能しました。
私にとって本当に観たかったテーマで、台湾ファンの方には絶対見てもらいたい作品。

25日まで上演しているので、ぜひご覧ください。

それにしても懐かしいスタジオサンモール。
数十年前にここで舞台やったなぁ。
お隣のサンモールスタジオでもやったなぁ。
本当に懐かしい……。
あのころは副都心線なんてなかった(笑)。

帰り道、新宿三丁目の賑わいにも驚いた。
あのころはもう少しひっそりとしていたような気が……。

小劇場の魅力はなんと言っても役者と観客の距離感。近いから、役者さんの息遣いの全てが伝わってきて、熱量もそのまま感染する。
逆に、演者としては観客の思いをダイレクトに受け止めることになるから、辛いジャッジを受けて落ち込むこともありました。

でも、やっぱり舞台はいい!
久しぶりで元気をもらいました。

亜細亜の骨〜以下、公式から引用〜

歌舞伎町の台湾人をモチーフにした舞台作品『ミラクルライフ歌舞伎町』 
10月20日(金)~25日(水)

>あらすじ
新宿歌舞伎町の老人介護ホーム「ミラクルライフ歌舞伎町」
戦中戦後、大正~令和といくつもの時代を生き抜いた老人たちが余生を穏やかに楽しく過ごしている。なかでもひときわ存在感を放つシンコーは、台湾華僑のトランスジェンダーお婆ちゃん。歌舞伎町が賑わい始めた時代、歌声喫茶を切り盛りしていた彼女はいまも皆からシンコーママと呼ばれ親しまれている。
昭和12年、台湾・嘉義から兄と共に日本の地に降り立った少年、陳新高。
彼が歌舞伎町に根を張りシンコー(新高)ママとなったキセキを辿る。

>公演概要
【公演名】 亜細亜の骨 『ミラクルライフ歌舞伎町』
【作】 リン・モンホワン(林孟寰/台湾)
【翻訳】 山﨑理恵子【ドラマトゥルク】 辛正仁(台湾)【構成・演出】 E-RUN【演出補】 山崎洋平【Cast】 奥田努 / 山崎洋平 / 緒方和也チョウ・チュンポン(周浚鵬/台湾) /ウー・ジンイー(呉静依/台湾)田路紅瑠美

【公演期間】 2023年10月20日(金)~10月25日(水)
【会場】 サンモールスタジオ(〒160-0022東京都新宿区新宿1-19-10 サンモール第3M-B1)
★ 台湾華僑2世のお話を聞けるアフタートークもあります!
・10/21(日)18:30 ゲスト:辛正仁氏(ドラマトゥルク)とのトーク
・10/23(月)14:00 ゲスト:簡憲幸氏(東京台湾の会)とのトーク
【料金(全席自由)】 一般前売・当日:5,500円前半夜割:4,500円 (20日19:30/21日18:30/22日18:30限定)U25:3,500円  中高生:1,000円※U25(25歳以下対象)、中高生は劇団のみの取扱い。要証明証提示。

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