シクロクロスの魅力
先日、大会アンバサダーを務めさせて頂いた「弱虫ペダルカップ能登シクロクロス」が無事終わりました。
普段はロードバイクに乗っている私。
「シクロクロスって凸凹した道を、自転車に乗ったり、担いだりしてグルグルと回る競技でしょ」
というふんわりとしたイメージで就任したアンバサダーです。
競技ルールも分からないので、現場で色々と聞きながら、自分もコースを走ったりして実践勉強してきました。
シクロクロス とは?
「シクロクロス」はCyclo-crossと書き、フランス語読みしたもの。英語読みではサイクロクロスとなります。
その歴史は古く、1900年代のヨーロッパで、舗装された道路を走るロードレーサーが、冬場のオフシーズンのトレーニングとして生まれたそうです。
日本では、1990年代に本格化し、5年くらい前から特に盛り上がってきており、毎年の9月から3月にかけて、各地でシクロクロスの大会が開かれるようになりました。
ルールやコースの特徴は?
競技ルールは時間制で、1周約3Kmのコースを周回して、決められた周回数を最速で消化した人が優勝者となります。
会場によって違いはあるものの、コースには、砂場や階段、柵、激坂、木の根が出ているところなどがあり、これらを選手たちは全力疾走していきます。とても体力を使うので、競技時間は長くても1時間くらいと、一般的なロードレースよりもだいぶ短かいのが印象的でした。
今回は、能登ゴルフ倶楽部のゴルフコースをシクロクロスコースとした会場です。
私も、実際にジュニア選手用のコースを試走したところ、一周しただけで、汗びっしょりになり、心肺能力を鍛えるためのトレーニングだということを実感しました。
2日間に分けて開かれた大会では、小学校1年生の女の子が出場したジュニアタイムトライアルや、数人で交代しながら走るエンデューロ、マスターズなど、いろいろと揃っており、自分に合うカテゴリーでのエントリーができるようになっていました。
1日目
初心者の私は、今回のコースを監修した三船雅彦さんのジュニアスクールに参加し、シクロクロスの走り方の基本を教えてもらい、すぐに役立つことばかりで、とても勉強になりました。
ポイント
「前の人のお尻を見て走る」:視線を下げないことで、自然と次に行きたい方向に自転車が曲がってくれる
「上手い人が走ったコースを追いかける」:安全なルートを確保できる
「小指も使ってきちんとハンドルを握る」:激しい動きでも体が車体から投げ出されない
ロードバイクとはまた違った景色が見られるシクロクロスの世界。
オフロード用のバイクに興味を持ち始めたので、自分に合う一台を探す楽しみができました。
2日目
日本トップクラスの選手が出場する日。
特に注目したのは、女子エリートにエントリーしていた福田咲絵さん、望月美和子さん、渡部春雅さん。
3名とも、Livのシクロクロス用のバイクーBrava Advanced Proに乗り、表彰台を独占する意気込みでの参加。
レース開始前、彼女たちにシクロクロスとの出会いや魅力についてたっぷりとお話を聞くことができたました。
ロードバイクに比べて、路面が土や芝生のため、大怪我が比較的少ないことや、コースを周回するため、応援や観戦がし易く、女性向きの競技であることなどなど……。私にとって新しい発見ばかりとなった内容です。
詳細は是非次のリンク先をご覧下さい。
一青妙 × シクロクロス女子 対談インタビュー
レースの結果は、1位福田咲絵さん、2位渡部春雅さん、そして僅差で4位となった望月美和子さん。
対談時は、普通の可愛らしい女の子に見えた3人ですが、レース中の力強い走りは別人のようで、とってもカッコ良かったです。
これからも、どんどん活躍する様子を応援していきたいと思います。
スピード感あふれる男子エリート。
最難関と言われる壁のような激坂をグイグイと登っていく選手に圧倒され、自転車から降りずにシケインをピョンピョンと乗り越えていく選手に驚かされました。
曲芸的な技術を間近で見られるのも、シクロクロスの醍醐味のひとつなのかもしれません。
ロングライド のイベントの魅力のひとつには、エイドステーションで提供されるご当地グルメがあると思っていますが、シクロクロスの大会でも、飲食の出店があり、美味しく頂きました!
今回は、グラベルライドから新流行のバイクパッキングまで幅広いスタイルに対応するLivのDEVOTEに乗り、初シクロクロスを満喫しました。
能登半島には、毎年9月に開催されているロングライド のイベント「ツール・ド・のと400」があり、今大会のシクロクロスコースは、常設となる予定です。
能登半島が、北陸地方を自転車で楽しめるホームグラウンドとして、ますます発展していくことを期待したいと思います。