一青妙 HITOTO TAE

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2025.06.18

「温泉ライダーin加賀温泉郷」で初・エンデューロレース

石川県 自転車・ロードバイク

2025/6/15は、「温泉ライダーin加賀温泉郷」に参加するため、石川県加賀市に行ってきました。

これまでいろいろと各地の自転車イベントで走ってきましたが、今回チャレンジしたのは”エンデューロレース”。
オリンピックで競技種目にもなっていたような気がしますが、そもそもエンデューロレースとはどういうものなのかわかっていなかった私。調べれば——決められた時間内に走行したコースの周回数を競うレース、とあって絶対に無理だと諦めたのですが、過去に参加したことのある人から、「大丈夫、ママチャリの人やコスプレの人もいる楽しい大会だよ」と言われ、恐る恐る参加表明をしました。

具体的には、ソロ或いは2人以上のチームを組んで周辺公道を封鎖した4.1kmの特設コースを4時間走り、走行周回数がいちばん多い人、チームが優勝!というレース。その他にも、キッズ向けのタイムトライアルや自転車教室もあって、参加対象年齢が幅広いイベントです。
私は、ジャイアントストア金沢店を通して知り合ったサイクリスト3名と一緒に、4人チーム編成の「ライドを愛する会」としてエントリーしました。ちなみに、エンデューロレース全員初参加というのに、大胆にもチーム全員が50歳以上限定のフォーエバーヤング賞を狙う意気込みで、チーム監督に金沢店の濱口店長が就いて下さり、やる気満々で出陣です!

前日から梅雨前線が活発となり、朝から降ったり止んだりのあいにくのお天気でしたが、会場は熱気に包まれ、張ったテントでみんな和気藹々と再会を喜んだり、準備をして、ひとりおおよそ2周を目処に、交代していく戦法を立てます。
エンデューロならではのコース脇に用意された選手交代用の”ピット”通路は、まるでF1レースのようで、私にとっては物珍しく新鮮で、ドキドキしながら進入しました。

「温泉ライダーin加賀温泉郷」は、地域振興を目的に、10回継続を目指してスタートした大会です。
コロナや能登半島地震で中止となった年もあり、今回がちょうど10回目。そして最後の開催でした。私にとっては最初で最後の参加となりましたが、もっと早くから参加しておけばよかった・・と思えるほど充実したイベントでした。

会場となっているホテルアローレは、選手の更衣室からトイレ、大会終了後の温泉入浴も提供していて、遠方からも参加しやすい環境が整えられていました。
しっかりとした運営に、ボランティアスタッフも多く、地元の美味しいもののふるまいやキッチンカーの出店もあって、安心です。

私たちは表彰台に立つことは叶いませんでしたが、10大会連続出場の皆勤賞のみなさんの表彰などもあって、最後まで本当に笑顔と熱気に包まれた素晴らしいイベントだと感じました。

開会式でご挨拶に立った加賀市長の宮本陸さんは、”今回が最後と言わずに、継続してほしい……来年は違う形で……”と、今後の展開に期待を持たせるニュアンスを含んだお言葉を残されました。

なくしてしまうにはちょっともったいない「温泉ライダーin加賀温泉郷」。
もしかしたら復活もと参加者に願わせてしまうような素敵なイベントでした。

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