ミュージカル『KANO 〜1931 甲子園まで2000キロ〜』に感動!
愛媛県東温市の坊ちゃん劇場で上演中の日台野球交流100周年記念ミュージカル『KANO 〜1931 甲子園まで2000キロ〜』を見てきました。


物語の時代背景は1931年の日本統治下の台湾。
日本人監督・近藤兵太郎が、日本人や漢民族、先住民からなる嘉義農林学校(略称:嘉農/KANO)の野球部を率いて、内地で開かれた甲子園で快進撃を続け、準優勝したという実話を元にした作品です。

近藤兵太郎はかつて松山商業を6度の甲子園出場に導いた名監督。
日本から妻と娘と一緒に台湾に渡り、無名の野球部の監督に就任し、基礎から野球を教えるところから舞台が展開していきます。
台湾は多民族社会です。当時の公用語は日本語でしたが、先住民や漢民族の使う言語はそれぞれ異なり、家族観や信仰も違います。そんな部員たちが”野球”というスポーツを通して友情が生まれ、ひいては「生まれてきてよかった」と自信を持てるようになっていく姿は、性別、年齢、時代を越えて誰もが素直に感動し、涙すると思いました。
監督の野球にかける思い、精神を受け継いだ生徒たちはその後も球界で活躍し、台湾に野球文化を広めたといわれています。
歌やダンスを見て、きっと約100年前の甲子園での盛り上がりは、昨年行われたWBSCプレミア12での日台の決勝戦のように日本と台湾の人々に感動をもたらした……などと思いをめぐらせていました。
昨年の10月には、日台混成の特別キャストで本作の舞台となっている台湾・嘉義市でも公演が行われ、大好評だったと伺いました。
一人で何役もこなす役者さんもいて、総勢15人のキャストの熱量は半端なく、何十倍以上ものパワーを感じられる熱い舞台となっています。
2023年4月から始まった公演は3月15日に千秋楽を迎えます。残すところあと2ヶ月しかありません。ぜひぜひ劇場まで足をお運びください。
終演後は、すぐ近くにある見奈良天然温泉・利楽で温まってくださいね!
