一青妙 HITOTO TAE

Essay | エッセイ・ブログ記事

2024.02.21

東吾妻町長観光大使就任

お知らせ 日本
中澤恒喜町長からいただいた委嘱状

このたび、東吾妻町の観光大使に任命いただくことになり、任命式と映画『ママ、ごはんまだ?』の上映会で、約3年ぶりの東吾妻町を訪れてきました。

中澤恒喜町長、石坂荘作顕正会、手島仁先生、佐藤議長、石村副町長、小山観光協会長、山野教育長、町役場のみなさん

なぜ東吾妻町?
と思われる方もいらっしゃると思いますので、私と東吾妻町長とのご縁について少し……。

台湾の北部には基隆という港町があり、私の家族(父の顔家)はその基隆の出身です。
また、基隆には光隆家商(光隆高級家事商業職業学校)という学校があり、実は、元は東吾妻町出身の偉人である石坂荘作さんが私財を投じて1903年に設立した夜学校(基隆夜学会)でした。
私の曽祖父・顔雲年が石坂さんととても仲がよく、支援をしたことからご縁が生まれ、学校経営を引継ぎ、現在に至っております。

つまり……私の家族と東吾妻町とのご縁には、100年以上もの歴史があります。
そのご縁が、このような形で、観光大使としてひとつ実ったことを本当に嬉しく思っています。
曽祖父や台湾の家族もとても喜んでいるに違いありません。

(石坂荘作と顔家についての詳細はこちらをご覧ください→<台湾基隆と高崎の絆〜顔家をめぐる新著が解き明かした日台秘話>

東吾妻町のマスコットキャラクター水仙ちゃんと!

日本と台湾は残念なことに、正式な国交がないため、なかなか難しいことも多いのですが、私にとっては両方とも大切な故郷です。
このふたつの国が仲良くなることがいちばんの大事な夢で、国交がない分、ひとりひとりの人間が地道な交流で支えていかなければならないと思っていますが、東吾妻町の中学校が基隆と交流を行っているので、私も勇気づけられております。

会場に足を運んでくださったみなさまが、私たち家族の歴史をもとに描いた映画『ママ、ごはんまだ?』を観て、おいしい台湾料理や日本と台湾の関係を知り、”台湾に行きたい”という感想を聞いて胸が熱くなりました。
映画上映後には、原作本『私の箱子』の販売が行われ、売り上げの全てを、ロケ地となった中能登町への義援金にすることをお約束してきました。
みなさまの温かいお心遣い、しっかりと受け取り、中能登町へ送りたいと思います。

中澤恒喜町長をはじめ、石坂荘作顕正会のみなさま、色々と準備して下さった町役場のみなさま、ご来場いただいたみなさま……本当にありがとうございました。

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